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数珠で本来持つべきなのは「本連」です。

よく見掛けるのは片手で持つ事が出来る「略式」いわゆる片手念珠ですが、本来持つべきは108玉揃った正式な「本連」の数珠です。

108というのは仏教において最も功徳の高い数字であり、煩悩の数でもあります。

本連は108玉全てにそれぞれの煩悩を司る仏様や、他の玉にも人々を加護する仏様が宿っています。

例えば親玉には「釈迦如来と阿弥陀如来」

主玉には「108尊」

四天玉には「四天王や四菩薩」

弟子玉には「十大弟子と、十波羅蜜

や十菩薩」

中通し紐には「観音菩薩」

と、決まっています。

略式はこれを「省略」して玉数を半分や3分の1、4分の1にしているので、本来喪主の方は本連しか持てません。

また数珠に手を通す事によって、通した手が浄土と繋がるとされています。

何でも片手でするよりは両手でした方が丁寧なように、片手しか通せない略式よりも、両手が通せる本連の方がより良く浄土と繋がる事が出来ます。

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